『Michel Petrucciani』
『ミシェル・ペトルチアーニ』という人を御存知だろうか?
1962年12月28日にフランス・オランジュで三人兄弟の末っ子として生まれ、1999年1月6日、享年36歳という若さでこの世を去った。
彼は1997年のインタビューでこう語っている、
「僕の唯一の才能っていうと、音楽とピアノを本当に愛しているということだと思う」
彼の演奏を初めて聴いたのは、専門学校の時、Y先生が聴かせてくれた『ライブ・アット・ブルーノート東京〜Trio In Tokyo〜』の6曲目「Cantabile」。
その音の素晴らしさに魅せられ、その日の帰りにCDを買った程でした。
昔は良くこういう会話をしていた、
『ギター誰が好き?ベースは?ピアノは?』
ジャズを聴き始めたその当時は、ビル・エバンス、オスカー・ピーターソン、キース・ジャレットなどの名前をあげていたと思う。
でも本心は「何か違うんだよな〜」と思っていた。
ミシェル・ペトルチアーニと知ってからはその答えに迷う事は無くなった。
乱暴に分けてしまうと、ジャズは黒人のパワー系と白人のインテリ系に分けられるが(←かなり乱暴w)、そのどちらとも違うハートにくる演奏だった。
本当に不思議だ、彼の演奏には聴くものをポジティブにしてくれる力がある。
この事は触れまいと思って書き始めたが、やはり触れておこう。
彼のハンディキャップの事である。
彼は、先天性の骨系統疾患である大理石病という病気だった。
(骨の発育異常で身長が低く、骨折を起こしやすかったり、また骨が神経を圧迫することで痛みが出たり麻痺を起こす原因不明の病気で、多くは幼小児期に死亡するという病。)
彼の写真を初めて見たのは↑のCDを買って帰って家で開封した時だったが、本当に驚いた。
彼のフランスでの人気は凄かったらしい。(ポスト ビル・エバンスとまで言われていた。)
同じく人気者だったステファン・グラッペリと出した『フラミンゴ』はジャズでは記録的なセールスだったとか。
でもやっぱり私が好きなのは『Trio In Tokyo』。
スティーブ・ガッドとアンソニー・ジャクソンとのトリオ。(←誰が何と言おうと私のベスト・オブ・ピアノトリオ!)
このアルバムは聴いていて本当に楽しい。
1の「Training」で軽快に始まり、2の「September Second」では素晴らしく美しいフレーズが満載だし、4の「Little Peace In C For U」楽しさ爆発w、そして彼を知るきっかけになった6の「Cantabile」、最後にマイルスの「So What」で終わる。
このトリオは3つの脳が同じ事を考えていたに違いない!と思わせられる。
彼の演奏を1度で良いから生で観たかった。
福岡にも来たことあるんですよ!!!
そういえば昔はこんな会話もしていた、
『誰のライブ観たい?死んだ人とかも含めて』
私は真っ先に『ペトルチアーニ!』って言うでしょう(笑)。
フランスに行く事があったら彼の墓地にも行きたい。
同じ墓地内のショパンの墓もあるらしいので、そこもついでに行っときたい(笑)。
ミシェル・ペトルチアーニ広場というのもあるらしい。
聴いた事がない方は是非聴いて頂きたい!
『MICHEL PETRUCCIANI(ミシェル・ペトルチアーニ)』
覚えて帰って下さい(笑)。
(YOUTUBEに動画あった!)
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- Béla Fleck & the Flecktones(2011.11.16)
- アリソン・ブラウン・カルテット来日!(2011.10.03)
- 最近気になったドブロのパーツ的な奴。(2011.09.20)
- 『Goat Rodeo Sessions』(2011.09.18)
- アリソン・ブラウン来日。(2011.09.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント